ひと昔前の過ごし方といえば、暑い時には汗をかいて、寒い時にはかじかむ手をこすって温めて・・・というのが当たり前の時代から、今や空調のきいた快適な空間で過ごすことが多くなり、夏なのにクーラーで冷えたり、真冬にこたつやストーブ付近で汗をかいていたり・・・。
快適な生活の反面、空調で身体のリズムが崩れたり、ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、眠くても寝れなくなったり、寝ても眠りが浅かったり、寝ても疲れがとれなかったりしてしまいます。
現代人は昔に比べると冷えで睡眠貧乏になっている状態です。睡眠導入剤や薬を飲むのは抵抗があるけど、今のままの睡眠に満足していないあなたにはハーブティーはいかがでしょう。ノンカフェイン、ノンカロリーなので、寝る直前に飲んでも睡眠の邪魔はしません。
東洋医学の漢方同様に副作用が少ないので身体の負担が少ないのがメリットです。眠りを助けるハーブで、あなたの睡眠の質を向上させましょう!今回は安眠に効果のあるハーブティーをご紹介します。
眠りを助ける4つのハーブティー
なかなか寝つけない場合は、ハーブティーの香りも味方につけましょう!香りにはリラックス効果もあるので、寝る直前に飲むのがおすすめです。もちろんティータイムや食事の時でも問題はありません。お好みの香りや風味を探してみてくださいね!
カモミール
現代ではその高い沈静効果から「安眠の薬」とも呼ばれて親しまれているハーブです。
ストレスでイライラした気持ちを落ち着かせて、安眠に誘います。カモミールの中には強い抗炎症作用であるアズレンも含まれているので、のどの痛みや炎症、口内炎などに作用します。
アズレンは肌荒れやニキビにも作用するので、飲み続けるとお肌の調子もよくなります。また血の巡りをよくするので、むくみの解消、緊張やイライラの解消にもなります。
またカモミールは別名「妊娠を助けるホルモン」としても有名です。女性ホルモンを整えて増やし、体を温めてくれるので妊活女性に人気のハーブティーともなっています。他にも妊活中におすすめのハーブティーをこちらでご紹介しています。
カモミールは近くに生えている植物を健康にする働きがあるので「植物のお医者さん」とも呼ばれていて、お庭の害虫予防にもなります。
カモミールといっても、たくさんの種類がある中で特に優れた薬効をもつとされているのが「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類です。花だけに香りのあるジャーマンカモミールは、主にハーブティーとして利用されます。
一方のローマンカモミールは、花、茎、葉のすべてに香りがあるものの、苦みがあるのでハーブティーには不向きです。選ぶ時の参考にしてみてくださいね!
カモミールティーの安眠のほかの効果効能はこちら
注意:カモミールティーには子宮収縮作用があるので、妊娠がわかった時点でお休みしましょう。
ラベンダー
ラベンダーの香りが好き!という方は多いんじゃないかと思います。一番有名なハーブですよね。
この何とも言えない、気持ちが安らぐ香りのおかげでリラックスできるので、神経からくる偏頭痛(「食養生」で頭痛に効果的な食べ物)やストレス(ストレスにおすすめのハーブ)が原因の高血圧、不眠などに効果があります。
ラベンダー独特の香りの元である酢酸リナリルやリナロールには鎮静作用を持つといわれていて、緊張やストレスでこわばった心身をほぐしてくれる効果があります。ラベンダーは副交感神経を活発させることで固まった筋肉をほぐして、肩こりなどの緩和や疲労回復にも役立つと言われています。
また体を温める作用があり、筋肉のコリが和らぐことで血の巡りをよくして冷え性の改善や、生理痛の緩和にも効果があり、穏やかに月経を促す作用があると言われ月経不順の改善にも有効とされています。
ラベンダーティーはシャープですっきりした風味と、特有の甘い香りが特徴です。香りが強すぎて飲みにくい場合は、濃さを調整してハチミツで甘みを加えると飲みやすくなりますよ。
注意:通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確率されていません。
ハーブティー以外にも、ポプリや入浴剤、芳香剤などとしても同じ効果がありますよ!
乾燥させたラベンダーの花を布製の袋に入れてお湯に入れても、精油を数滴垂らしても効果があります。肌への刺激も穏やかなので、お子さまでも安心できます。
またラベンダーには美肌効果もあり、精油には肌細胞を活性させる働きがあるため、洗顔後に塗ると、気になるシミが薄くなっていきます。またビタミンCを多く含むローズヒップの精油とブレンドすれば、さらに相乗効果が得られるのでおすすめです。肌を整える作用も高いことから、化粧品などによく含まれています。
シミやシワの原因は活性酸素が原因だった!は、こちら
マジョラム
マジョラムはさわやかな草の香りと、甘く苦みのある味のハーブティーです。
イライラした時や不安のある時に、心を穏やかにリラックスさせてくれる効果を持ちます。身体を温め、神経を鎮める作用と、心身の緊張をほぐしてぐっすりと眠れる作用があるので、夜なかなか寝付けないという方も安眠作用があります。
またマジョラムには、消化促進と食欲増進の効果があるといわれています。食前に摂ると食欲を増し、食後に摂ると消化を助けてくれます。胃腸をサポートすると同時に、体内にある毒を排出する働きがあります。
ハーブティーとしてブレンドするなら、ペパーミントやカモミールとブレンドすると飲みやすくなります。
注意:通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確率されていません。心臓疾患のある人は、使用量に注意しましょう。
パッションフラワー
パッションフラワーの果実は、パッションフルーツと呼ばれ、生食やジャム、ジュースなどとして日本でも人気が高いフルーツとなっています。リラックスに最適なハーブで、作用が穏やかなので子供からお年寄りまで安心して使えます。気分をリラックスさせ、気持ちを落ち着かせて、ストレスと不安を和らげることから「植物性の精神安定剤」とも呼ばれています。精神的な緊張による高血圧や不眠なども改善し、睡眠の質を向上させる働きがあります。ストレスからくる胃腸のトラブル、頭痛などに効きます。筋肉の緊張を緩めてリラックスした状態を作り、筋肉痛や生理痛にもおすすめです。その他、更年期障害やPMS(月経前症候群)といった女性特有の不調にも有効です。
注意:通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確率されていません。運転前の服用は避けましょう。
ハーブティーの残った出がらしの活法方法!
お茶は何度かお湯を継ぎ足して楽しむ事ができる飲み物ですが、ハーブティーは基本的に1度目でほとんどの成分が出てしまいます。とはいえ、たった1度飲んだだけで、出がらしを捨ててしまうのはもったいない!
ハーブティーとして飲んだ後の出がらしもカンタンで嬉しい使い道があるんですよ。
香り袋
出がらしを新聞紙などの上で乾燥させて、小皿やコットン袋に入れればほのかに香るお部屋の芳香剤&消臭剤になりますよ。布袋に入れて香り袋にしてバッグに入れておいたり、コットンやティッシュで包んで枕カバーの下に忍ばせれば、天然の安眠作用の香りでリラックスしながら心地よい眠りにつくことができます。
バスタイム
出がらしや精油、バスソルトを一緒に湯舟に入れれば、リラックスと美容の相乗効果で女性には嬉しい効果ですね。
冷え・ストレス・睡眠不足に・・・毎日の入浴が冷えに負けないからだをつくります。は、こちら
安眠のバーブティーで質のいい睡眠をつくりましょう。
いかがでしたか?眠れないのに無理に寝ようと頑張って、それがストレスとなることが多いです。無理に寝ようとせずに、眠れない環境を変えていくほうがいいでしょう。ストレスを感じているあなたにおすすめ、からだの冷えをとって心も温めるストレス解消のコツ
あまり耳にしないハーブもありましたが、リラックスしながらぐっすり眠れて、なおかつ薬のような副作用がないので安心して飲めますね。女性には嬉しい効果もがたくさんあるので、普段の眠りに満足していない方にはハーブティーは本当におすすめです。普段の眠りがハーブティーで質のいい睡眠になることを期待しています。