「食事も栄養もとってるつもりなのに、なんだか調子がよくない」
「生理前になるとイライラする。生理中は頭痛や腹痛がある」
「最近、仕事が忙しいせいか生理が遅れ気味。もしかして更年期障害?」
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?それはもしかすると、女性ホルモンが乱れているせいかも。今回は崩れたホルモンバランスを整えて、女性ホルモンを回復させる生活習慣をご紹介したいと思います。
この記事の目次
女性ホルモンの働き
女性ホルモンとは、月に一度のタイミングで卵巣から卵子が放たれる「排卵」を促す働きがあり、妊娠や出産にとても関わりのあるホルモンとして必要不可欠なものになります。
女性ホルモンは名前に「女性」とついているものの、微量ながら男性の体内にも存在しているホルモンです。
ちなみに女性の体内にも男性ホルモンは存在しているんですよ!このホルモンバランスが女性ホルモンは女らしさを、男性ホルモンは男らしさをつくる源となっているんです。
女性の体内に存在する女性ホルモンは、生理周期や妊娠・出産によって分泌量が大きく変化するのでバランスを保つのが男性よりも難しくすぐにバランスが崩れてしまいます。
女性ホルモンは2種類ある
女性ホルモンには2種類のホルモンが存在します。
●主に卵胞から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」
●主に黄体から分泌されるので「プロゲステロン(黄体ホルモン)」
この2種類のホルモンはどちらも卵巣から分泌されています。
エストロゲンは卵巣の卵子が成長することで分泌されて、プロゲステロンは卵子が排卵された後に分泌されるホルモンです。この2つのホルモンは体をつくるのにとても大切な役割を果たしています。この2つの女性ホルモンはお互いにセカンドネームがあるんです。
エストロゲンは「美人ホルモン」「美肌ホルモン」と呼ばれ、プロゲステロンは「ブスホルモン」と呼ばれているんですよ!同じ女性ホルモンでこの大差ってなんなんでしょう・・・。そこで、この2つの女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」それぞれの働きについてご紹介しましょう。
美人ホルモンのエストロゲン
女性にとってうれしいホルモンが、生理3日目あたりから排卵前まで増えているエストロゲン。
肌にハリや弾力、うるおいを与えてくれるので、美しい肌になれる時期なんです!新陳代謝もアップするので、この時期は痩せやすくダイエットにもぴったりの時期。胸やくびれなど女性らしい丸みを作るのも、このエストロゲンの働きです。
おブスホルモンのプロゲステロン
ちやほやされるエストロゲンの影で頑張っているのが、おブスホルモンと言われているプロゲステロンです。
このプロゲステロンが増えるのは、排卵後から次の生理がくるまでの期間。この期間を基礎体温で「高温期」と呼びますが、高温期が続いていると妊娠への道しるべとなるんです。
またその一方で、皮脂量を増やして大人ニキビや顔のベタつき、メラニン生成を活発にするのでシミができやすくなるなど肌トラブルが増えて、美肌を作るには大敵なホルモンとなります。そして気持ちが不安定な時期になるので、イライラや精神的不安も抱えやすくなります。この症状、何か思い当たりませんか?そう、生理前の肌荒れやイライラはこのプロゲステロンの仕業だったんですね。この症状、PMS(月経前症候群)という名前もあるんです。
でも悪い働きばかりではなく、プロゲステロンは妊娠状態を保つ作用があるんです。
子宮内膜を厚くふかふかにして受精卵が着床しやすい環境を作ったり、体温をあげるなど妊娠を維持するために働き、「母なるホルモン」とも呼ばれていて妊娠や出産などに重要な役割を果たすホルモンです。
そして肌にうるおいを与える反面水分を溜め込むので、手足がむくんだりほてりが起こるので、ダイエットには不向きな時期ですね。またエストロゲンの影響で生理前にイライラしていた精神を安定させて、穏やかな気持ちを高める心地よいホルモンであると研究結果が示しています。
女性ホルモンが崩れるとどうなる?
まず生理不順です。正常な生理周期の25~38日よりも短くなる頻発月経や、長くなってしまう稀発月経の状態が起こります。また正常な生理は3~7日程度とされていますが、生理期間が短く終わる過短月経や逆に長くなる課長月経にもつながってしまいます。場合によっては3ヶ月も生理がこない無月経になる可能性もあります。
PMS(月経前症候群)や生理痛がひどかったり、不正出血があるのも女性ホルモンの減少が原因です。さらに、ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れを引き起こす原因となります。自律神経が乱れることでのぼせや冷え、イライラなど更年期障害の症状が出やすくなります。またタバコや過度な飲酒も冷えや血行不良、ストレスを引き起こしてホルモンバランスを崩す原因となるので、健康のためには控えたいですね。
ではこの女性ホルモンは何が原因でバランスをバランスを崩すのでしょうか?
栄養バランス
炭水化物や糖質を多く含む食事ばかり摂ると、正常に排卵されなくなったり、生理不順の原因となります。炭水化物によって血液中の糖が増えると、血糖値を下げるためにインストリンの分泌が活性化します。インスリンが過剰に分泌されることにより、「高インスリン血症」になり、排卵障害を起こすことがあるからです。食事は体の基本をつくる大事な栄養素。バランスのいい食事を心がけましょう。
睡眠
就寝前の1~2時間前から睡眠中には、脳から睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されます。メラトニンには体内時計を調節する働きがあるため、睡眠不足によってメラトニンの分泌が下がると、体内時計が乱れ、生理不順の原因になります。たっぷり睡眠をとっていても、夜中の3時4時に寝る生活も体内時計が乱れます。ゴールデンタイムと言われている22時~2時には寝ているような生活リズムをつくりましょう。
体の冷え
冷えは万病の元とよく言われますが、体が冷えることで自律神経が乱れて、女性ホルモンのバランスが崩れることが原因になります。特に子宮や卵巣などがある下半身の冷えは、女性ホルモンに悪影響を及ぼす可能性も高くなるんです。下半身の冷えは卵巣機能が低下する可能性もあり、ホルモンの分泌が正常に行われなくなる可能性もあります。冷え防止のためには、夏場も湯舟に浸かったり、冷たい物の飲食に気をつけましょう。またクーラーがガンガンかかっている場所に行くなら、羽織るものを持参したいですね。
ストレス
現代女性は多くのストレスを抱えていると言われています。女性ホルモンは脳からの指令を受けて卵巣から分泌していますが、ストレスがあると脳の指令を邪魔してしまうんです。このため、強いストレスを持っている人は、ホルモンの分泌がスムーズにいかず、ホルモンバランスが崩れやすくなってしまいます。自分なりのストレス発散を見つけて、ためこまない生活づくりが大切です。また、ハーブティーや軽い運動もいいですね。
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女性ホルモンは増やす前にまず整えましょう
いかがでしたか?あなたに当てはまるものはありましたか?1つでも当てはまる場合は、女性ホルモンのバランスが崩れているかもしれません。崩れたホルモンバランスを整えてから、次のステップとして女性ホルモンを増やす毎日の習慣をご紹介をしたいと思います。まずあなたがすぐできそうなものから毎日の生活を見直しましょう。