私が経験した薬のこわい副作用 ~なかなか治らないアトピー性皮膚炎~

  どの家庭にも数種類の医薬品が常備薬としてストックされているのではないでしょうか?我が家の常備薬も、鎮痛剤から鼻炎薬、胃薬、風邪薬、また湿布薬から塗り薬までお店が開けるくらい豊富に揃っています。これって職業病でしょうか・・・?今回は、私が経験したのこわい副作用をご紹介したいと思います。

アトピーが出たきっかけになった高校受験

私は小さい頃から小児喘息を患っていました。泳ぐことで喘息がよくなると言われ続けて、小学校4年生までスイミングに通っていて、辞める頃には喘息の症状もおさまり、普通に過ごす毎日が続いていました。スイミングって本当に喘息が良くなるんですね!

喘息のことなんてすっかり忘れて、高校受験と中学卒業を控えた頃に、突然ひどいアトピーで苦しむようになったんです。小児喘息も持っていたので、体質だったんですね。当時は原因が何かも分からずにいたのですが、今思えば高校受験の3ヶ月前、ちょうど年末に発症したので、少なからず受験のストレスが引き金になったんでしょうね。そんなプレッシャーになるほどレベルの高い進学校を受験したわけでもないのに(笑)最初は手指の湿疹から発症しました。自宅から電車で3つ目の駅にある町医者まで、2週間に1度通っていました。

 

なかなか治らないアトピー性皮膚炎

このアトピーなかなか治らないんです。高校の3年間も欠かさずに通院したのに症状は良くならず、指の湿疹だけだったのが、ヒジやヒザの内側や脇腹、お尻など範囲は広がっていきました。薬を塗ったり飲んだりしていても、範囲が広がるとかゆみが増幅して、掻きくずしてひどくなり、また薬を塗っての繰り返しでした。
特にひどかった時期は掻きくずして手のひら2枚ほどの皮膚がなくなってしまい、浸出液(リンパ液)が出てきて、制服が汚れないようにフェイスタオルを巻いていましたが、夕方にはタオルと皮膚の間で浸出液(リンパ液)が固まってしまい、そのタオルを無理やり剥がす時にまた浸出液(リンパ液)が出て・・・の繰り返しでした。これ、悲鳴を上げるくらい痛いんですよ~!それでも症状はよくならず、高校を卒業する頃に知り合いが勧めてくれた病院に通うようになりました。

 

魔法の薬だと信じていたステロイド剤

兄弟で皮膚科医を開業しているというお医者様が、週に1度だけ三島市に診察にいらしていました。一番最初に通院していた病院は、保湿するクリームと強弱両方のステロイドの塗り薬の使い分け、かゆみを止める弱めの飲み薬2種類。それが、ここでの治療は月に1度の注射と、1日3回テロイドの飲み薬だけ。でも、そこの薬が劇的な効果だったんです!ものすごい勢いで患部がキレイに治っていくんです。本当に魔法の薬だと信じていました。
そして、その先生方が三島市での診察をやめると、月に1度新宿まで薬と注射のために通院しました。静岡県の伊豆近辺からだと、なかなか遠い通院距離でした。まだ若かったので、都会が楽しくて苦痛ではなかったですけどね。
その診察が3年目にはいろうとした頃に、その注射と薬がまったく効かなくなってしまったんです。

 

効かなくなったステロイド治療

徐々にじゃないんです。突然、朝目が覚めたら顔も身体も全身パンパンに腫れていました。飲んでた薬がピタッと効かなくなってしまったんです。瞬きをすると目の横が切れて血の涙となり、口を動かすとカッターで切られたように頬までも亀裂が入って血でにじみ、指は腫れあがって何もできない状態で、泣きながら近隣の大学病院に行きました。その大学病院で処方されたものは、たったひとつワセリンのみでした。
私が2年もの間、欠かさず1日3回飲んでいた薬は強大なステロイド錠だった事、さらに強力なステロイド注射を月に1回打っていたこと、これが効かなくなってしまっただけでなく、ステロイドの副作用も併発してしまいました。ステロイドの副作用の1つとして、使い続けると皮膚が薄くなるんです!その当時は知りませんでした。ちょっとの動きでピッと切れる自分の皮膚が気持ち悪かったですね。
今でも皮膚の薄さに関しては改善されていないので、少しでも掻いたりすると血が出ます。

 

ワセリンだけの治療

大学病院のお医者様は飲んでいた薬の強さ、飲む量、飲んでいた年月にとても驚いていて、即刻中止するよう言われました。大学病院での治療は、微弱な紫外線療法(日焼けマシーンみたいな筒に入るんです)と皮膚を潤すワセリンだけで、身体に溜まった不必要なステロイドを徹底的に身体から抜く治療に切り替わったんです。ワセリンって使ったことある方も多いと思いますが、傷を治すというよりは保湿とか保護などが主な働きですね。簡単にいえば油の膜を作るものです。2年以上毎日のように使っていた過剰なステロイドを出すには、その5倍以上の年月がかかることを身を挺して知りました。

漢方薬局との出会い

大学病院に通院して数年経った頃に、母のすすめで漢方薬局にも行くことになりました。おじいちゃん先生がその時の体調で煎じ薬を作ってくれるんです。最初は漢方薬独特のニオイと味で慣れるのに苦労しました。でも、続けていくうちに普通のお茶のように飲めるようになりましたよ!でも味わっては飲めません(笑)1回量は80mlくらいでした。慣れってこわいですね。この煎じ薬が本当に身体に合ったようで、半年後にはむくみも取れて、皮膚の炎症も落ち着くくらいになりました。
現代は、煎じ薬は煮出す行程など面倒な事が多いので、あまり流行っていませんが、同じ処方である漢方薬の顆粒などは比較的飲みやすいのでおすすめですよ。それからもう10年以上経った今では、漢方の力を借りずに症状も落ち着いています。体質改善できました!

薬とのご縁

高校卒業と同時にドラッグストアでアルバイトを始めて、ドラッグストアの魅力に惹かれて大学卒業後にそのまま就職しました。約20年ドラッグストア勤務をした中で、登録販売者制度もできて取得しました。医薬品の販売免許を取るために、身体のしくみから薬の作用まで色々勉強しました。勉強した今振り返ると、薬の作用とともに、副作用の恐ろしさも痛感しています。
ステロイド剤は、本来は体内で作られるステロイドホルモンを人工的に投与して、アレルギー反応を抑える働きがあるので、本当に注意して使わないといけない薬です。短期間だけ使うには本当に特効薬のようなステロイド剤も、何ヶ月・何年も使ううちに身体が慣れてしまい、症状が治まらずに悪化し、私のように様々な副作用が発症するといった事例も少なくありません。
薬が悪いというわけではありません。薬がどう身体に作用するか理解して飲まないと、後々自分の体調に跳ね返ってくることをご理解していただきたいと思って、私の体験談をご紹介しました。お薬の過剰投与は絶対にしないでください。私はお医者様に言われた通り飲みましたが(笑)少しでも違和感があったらセカンドオピニオンを活用するのもいいと思います。お医者様も千差万別。色々な意見を聞いてみるのもおすすめですよ。

そんな経緯があってか、最近服用するお薬は漢方薬が多いですね!少しだけ漢方薬と西洋薬の違いをご紹介しています→こちら
漢方薬はまったく副作用がない。とは言えませんが、自然からできている生薬の集まりなので安心して飲んでいます。体質改善にもなりますよ~!
そして今は漢方薬を販売している、ミモザ製薬で働いています。たくさんのお薬たちとのご縁ですね。私を助けてくれた漢方薬に、また携われてうれしい限りです。少しでもお役に立てる情報を発信できるように頑張りたいと思います。

6歳の娘をもつ優しい母。医薬品販売に長く従事しており、医薬品に限らず美容と健康に関する情報を日々収集している。自身の経験も参考にし、妊活に関する情報も発信している。

2010年 医薬品登録販売者 資格取得

ミモザ製薬株式会社 管理登録販売者