なんとなく毎日疲れ気味。私、体力ないのかな?そういえば健康診断で、特に異常もなかったし。まぁ日常的に困ってるわけでもないし。出かければ疲れるのはみんな一緒。これくらいのダルさは当たり前。
実はけっこうな貧血気味の女性でも、こんな考え方をしている女性が多くてビックリします。もしもそのダルさが「隠れ貧血」のせいだったら放置しておくと、体調不良に拍車をかけることになります!
オトナ女子の貧血はほとんど鉄分不足からくるもの。貧血で悩む女性は6割以上!
貧血は通常の血液検査でヘモグロビン値を調べることでわかりますが、「隠れ貧血」と呼ばれているフェリチン不足は、通常の血液検査で調べることができないのです。
貯蔵鉄であるフェリチンは「第二の鉄」とも呼ばれているように、鉄分をストックしてくれる働きがあります。このフェリチンが不足すると、色々な症状が体の不調として現れてきます。
今回は、隠れ貧血を見逃さない11の体の不調をご紹介したいと思います。
この記事の目次
フェリチン不足で起こる11の症状
めまい
血液中の赤血球が不足すると、全身に酸素が回らなくなるため脳への酸素供給も減ってしまいます。突然目がまわったり、フラフラしたり、気を失いそうな感覚が起こったりするのはフェリチン不足からくる酸素不足が原因です。
頭が痛い
めまい同様、フェリチン不足からくる血液中の酸素不足状態で起こる症状です。全身で酸素の消費量が一番多いのが脳なんですよ。体全体からすると脳の体積は小さなものですが、この小さな脳が全身の酸素消費量の約1/4を消費しているんです。そして、血液不足から酸素が足りなくなり、脳が疲れてくると頭全体にも影響が出て、頭痛などの異常を生じやすくなります。
集中できない
脳に届ける酸素不足が原因です。
貧血と学力の関係性を裏づける資料に、広島県立安芸高校の生徒を調査した報告書があります。この調査によると、集中力の欠如や体調不良などの症状によって、貧血が子供たちの学習意欲の低下を引き起こしていることが指摘されています。血中ヘモグロビン値と学力偏差値の比較図では、血中ヘモグロビン値が高い学校ほど、偏差値が高い傾向にある調査結果も示されています。貯蔵鉄であるフェリチンは勉強など集中力が必要な子供たちにとっても、必要不可欠な栄養素なのです。
むくみ
心臓からの血の巡りが悪くなると出てくる症状です。心臓のポンプの働きが低下して、細い血管や毛細血管に残っている血液がうまく心臓まで戻れないのが原因です。特に下半身のむくみが多く起きるのが特徴です。
肩こり・腰痛
血液中の酸素不足で疲労物質(乳酸など)をうまく排出できず、その部分に疲労物質が留まることが原因となります。肩こり・腰痛によって硬くなった筋肉が、神経を刺激して痛みが出る。それによって筋肉が緊張して硬くなり、肩こり・腰痛がひどくなるという悪循環が繰り返されます。
からだの冷え
血液不足から体の中を温めることができなくなるのが原因です。血の巡りがスムーズでなくなるので、手足の指先まで血液がなかなか届かずに冷えとなります。また自分で感じる冷えだけではありません。手足が冷えている=血液が足りていない状態なので、内臓にも栄養や酸素が届かず体内の冷えにもつながります。またストレスも冷えの原因の一つなので、軽いスポーツでストレス解消ができるといいですね!
不眠
貯蔵鉄であるフェリチンは血液を作る以外にも、実はドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンといったホルモンの働きを調節する働きもあります。このホルモンの働きが鈍くなると、寝るときにイライラしやすくなったり、不安になったり鬱のような症状が出やすくなって夜眠れなくなってしまうんです。
朝、起きられない
朝なかなか起きられなかったり、起きてもめまいや立ちくらみを起こしやすい人は体内の血液不足が原因です。毛細血管へ届ける血液も少なくそれが原因で脳が活性されず、まだ頭がすっきりしない状態が続きます。人は寝ている時に副交感神経が働き、活動を行う時には交感神経が働きます。貯蔵鉄であるフェリチンが不足すると、その切り替えが上手にできなくなってしまうのです。
倦怠感
貯蔵鉄であるフェリチン不足から、全身への酸素不足につながりダルさ、疲れなどの症状が現れます。また階段を昇ったり走ったりすると、酸素を補うために心拍数が増加し、動悸や息切れなどの症状も起こりやすくなります。
肌荒れ・吹き出物
貯蔵鉄であるフェリチンは血液を作るだけではなく、髪や肌、爪などを保つコラーゲンを作る原料として必須の栄養素です。鉄分不足だと髪がパサパサになったり、肌荒れが生じたり、爪が割れやすくなったりしてしまいます。さらに鉄分不足から酸素が全身に行き渡らず、活性酸素が増えてシミやシワといった肌トラブルにもつながってしまいます。
うつ病などの精神疾患
鉄分が不足すると、脳内のセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質も不足する原因となります。また貯蔵鉄であるフェリチンが減ることで精神面への影響でうつ傾向になるなどの報告があります。
貧血予防として「ヘム鉄」をとりましょう
いかがでしたか?当てはまる症状が多ければ多いほど、隠れ貧血=フェリチン不足かもしれません!またこの症状に気づかない場合でも、毎月生理のくる女性はみなさん隠れ貧血に注意が必要です。このような症状になる前に、フェリチンを増やす栄養素「ヘム鉄」を積極的に摂りたいですね!