産女観音 -産女山 正信院- 静岡県静岡市葵区 授かりパワースポット

私たちミモザ製薬のスタッフが、お客様の授かり祈願に全国の授かりパワースポットを回るこのシリーズ。今回は、私たちの地元である静岡県の静岡市にある「産女山 正信院」のご紹介です。

基本情報

産女観音(うぶめかんのん)
正式名:産女山 正信院
住所:静岡県葵区産女1133
参拝時間:夏 午前8時30分~午後5時
     冬 午前8時30分~午後4時30分
お問い合わせ:054-278-9728
http://www.ubume.jp/

産女観音は正式名「産女山 正信院」として約450年前に開創されたお寺です。
桶狭間の戦いで敗れた今川義元に従っていた武士の妻が戦から逃れる途中に、正信院近くで急に産気づき、ひどい難産で出産できぬままこの世を去りました。
成仏できなかった武士の妻の為に、村人は武士の家に伝来する千手観音を正信院に祭り祈りました。 すると亡き妻の幻が現れ、お礼と一緒に「この村をお守りしたいと思いますので、私を山神として、祠(ほこら)をお建てください」と言い、近くの「いちが谷」にお宮を建てて産女大明神としてお祭りしました。
以後、村ではお産で苦しむ者がいなくなったといいます。 後に村の名を「産女」、正信院の山号も通称「産女山」と呼ぶようになりました。
今回は、昔から子授かりの寺として知られている産女観音を訪れました。
新東名高速道路の新静岡SAのスマートICから約10分、一般道路の静清バイパスの牧ケ谷インターから約5分です。駅からはバス(しずてつジャストライン牧ケ谷線:静岡駅7番線/新静岡発・小瀬戸行き・産女下車)も出ていて、バス停からは徒歩3分ほどです。
当日は天気も良かったので、三島から国道1号線で行ってきました!富士市を越えると左手に駿河湾、右手に富士山が見えて気持ちのいいドライブでしたよ!
富士川と安倍川を通過して、牧ケ谷インターで降りましたが、ナビや地図があれば迷うことなく行ける場所です。私も事前に確認しましたが、車なら大通りから最後の細い道に入る場所さえ間違えなければ大丈夫!大きく案内塔があるので、おそらく迷子にはなりません。車中からもバス停を確認しましたが、バス停からも分かりやすい案内塔ですよ。

 

片道約2時間のドライブを楽しみました。

 

いざ!産女観音へ

駐車場は12台ほど停められるスペースがしっかりと確保されています。駐車場は無料で、比較的広々とスペースを確保しているので、運転に不安がある方でも駐車できますよ!
駐車場の左手には緑いっぱいの小高い山があり、道をはさんで右手に境内があります。

のんびり散策もできます

駐車場から境内までは数メートルの距離で、近隣には民家もあるので、服装は普段着でも大丈夫です。ただ、お地蔵様や慈母観音様に手を合わせるようでしたら、歩道を逸れて砂利を歩くのでヒールのないのほうが安定します。私はスニーカーで参拝しました。ヒールが慣れている方は、特に心配はないですよ。
近隣には民家もあり両隣も民家なのに、とても静かな場所で、私がお邪魔した日は、鳥のさえずりと木々の葉の揺れる音しか聞こえてきませんでした。とても落ち着く場所で、気がついたら2時間もいました。(驚きました!)草花のお手入れが行き届いていて、眺めているだけで前向きになれるような気がしました。
私が訪れた4月下旬にはつつじが出迎えてくれて、境内も所々に色鮮やかなお花が咲いていました。青々したもみじやイチョウの葉も、これから訪れる秋とともに色づいた葉っぱの風景を勝手に想像して楽しんでいましたよ。

さっそく境内へ!

境内に入ってすぐ左手に、鐘楼堂があります。こちらのお堂で絵馬やおみくじを引くことができます。その隣の弘支堂と鐘楼堂の間に、訪れた方々の絵馬おみくじが結んでありました。

みなさんの願いが、絵馬に込められています。

奥に進むと、地蔵堂があります。子授かりとして知られている産女観音ですが、不幸にも無事に成長することができなかった子供の為に供養もできます。

子供が大好きなお菓子やジュースがたくさんお供えしてありました。無事に成長することができなかった我が子や孫の為に、お参りに来た方々が持ってきているそうです。成長していたら、このお菓子を食べる年齢かな?と成長に合わせたお菓子の種類の豊富さに、供養の年月の経過を感じます。
また奥に六地蔵があり、その隣に慈母観音様がありました。

すべて本堂の左手に並んでいます。

慈母観音様を初めて拝見した時には、慈母観音様が抱いている赤ちゃんしか気づかなかったのですが、吸い寄せられるように近づくと、左右に4人の赤ちゃんが慈母観音様を支えていることに気がつきました。

ハスの葉から水が流れていて、赤ちゃんが優しく微笑んでいるように感じて、優しい気持ちになりました。

本堂への渡橋

本堂に進む道には、渡橋があります。

この橋を渡るだけでも、ご利益がありそうな名前ですよね!もちろん、しっかりお参りもしてきましたよ!
本堂の賽銭箱のまわりには、たくさんのお礼の品で溢れていて子授け祈願した方の想いが溢れています。その中に、住職が取材を受けた雑誌の切り抜きもありましたよ!

住職のお顔を拝見して思い出したんですが、伺う前にホームページを確認したところ、住職がYouTubu産女観音の由来についてお話をしています。
目で読むより、耳から聞く方が吸収できるタイプなので、よく覚えています。その後に、産女山の由縁を拝読しました。先に耳で聞いているので、言葉がスッと入っていきますよ!是非、見てみてくださいね!
産女観音 YouTubu
また賽銭箱のまわりに、たくさんのさるぼぼもいました!

さるぼぼも子宝のご利益があるんですよね!今は赤色だけじゃないとか?私は赤色しか見た事がないので他の色も見てみたいです。
そして賽銭箱の上を見上げると、幾千もの千羽鶴!!左右2ヶ所に同じ数ほどの千羽鶴が飾ってあり圧巻です!

本当に圧倒されてしまうくらいの数で、初めて千羽鶴の千羽以上の数をみました。(千羽まで折ったことないんです・・・)
御祈祷の申し込みもここで出来ます。小さなお子さんが遊べる室内用の滑り台が設置してあったり、細かな配慮のある本堂です。
次に産女産の由来のお話です。

産女子安観音縁起(うぶめ こやす かんのん えんぎ)の由来

永禄(えいろく)3年、今川義元が桶狭間で織田信長に敗れた後、あとを継いだ義元の子の氏真(うじざね)も四方から攻められ、ついに武田晴信によって領土を奪われ、山中に逃れてきました。
氏真に従って、ここまで落ちてきた武士の妻も一緒に逃れてきたのですが、ちょうど臨月で正信院近くで急に産気づき、ひどい難産でとうとう出産できずに亡くなってしまいました。
その武士は、手厚く妻を葬りましたが、成仏できなかったようで夜な夜な「とりあげてたもれ(助産してください)」と悲しげに頼みました。
村人は哀れに思い「とりあげてさしあげたいと思いますが、あの世へ去った人のこととて、いかにすればよいやら」と困っていると「夫の兜(かぶと)の内側に、わが家に伝わる千手観音を秘めてございます。その御仏に祈ってくださればよいのです。これからは子供を恵まれたい方、お産をなさる方は、この御仏にお祈りしてください。必ずお守りくださいます」といいました。
そこで村人は、武士の家に伝来する千手観音を正信院に祭り、武士の妻の為に祈りました。すると亡き妻の幻が現れ、お礼を言い「この村をお守りしたいと思いますので、私を山神として、祠(ほこら)をお建てください」と言いますので、近くの「いちが谷」にお宮を建てて産女大明神としてお祭りしました。
以後、村ではお産で苦しむ者がいなくなったといいます。
後に村の名を「産女」、正信院の山号も通称「産女山」と呼ぶようになりました。

境内手前の右側の石柱

境内手前の左の石柱

 

とても優しい浅井住職

私の知人に子授けのお守りをいただこうとご挨拶した所、対応をしてくれたのが浅井住職でした。とても穏やかな住職で、私一人のために45分もお話をしてくれました!
「子授けのお守りをいただきたいです。」
「何を守ってもらうの?」
・・・何を?言葉に詰まって、答えがでません。
浅井住職はいじわるで投げた質問じゃないんですよ!!

お守りのない所以(ゆえん)

産女山 正信院は約450年前に開創されたお寺で、安産・子授け・身体健全・蟲封じの「子安観音」として全国に広く知られているお寺です。

(子供は天下の授かりもの、命 如何(いかん)とするもの新しい命をいただく。)との考えから、昔は各藩ごと子授かり寺はあったそうです。その頃は人工授精などの医療技術がないので、観音様に祈るしかない。各藩ごとにあったので、いつでも観音様へお参りできる場所がお寺だったそうです。
さきほどのお答えです。
「守るものはないですよ。今はお守りというものが世間にはありますが、昔はお札を「借りてくる」。すなわち観音様をお借りする。お借りして願いが享受されたら、お借りした札を返す。その時に観音様も返してもらう。そして、いつでも観音様にお参りできる場所として寺がある。いつでもそこに観音様がいらっしゃる」とお話を伺いました。

産女山 正信院ではお守りはありませんが、子授け祈願をするとその際に、夫婦それぞれの干支の護符(ごふ)、女性には観音様の護符がいただけます。護符とはお札のことです。お守りのように、いつも身につけておくようにお守り袋もついています。ホームページではわかりやすく、「お守り」と書いてあります。
こうやってお話を聞くと、一つ一つの意味などがわかって有難みが倍増する感じがします。

御開帳のあった2018年

33年に一度御開帳が2018年の3月2日から5日間、執り行われたと住職に伺いました。
御開帳では観音様の手から、1000本の紅白の紐が各塔婆(かくとうば)に向かって伸び、お参りをする前に紐に触れることで観音様に直接触れる事と同じ意味があるので、触れることで素晴らしいご縁をいただけるそうです。
一般の人は観音様に触れられる機会は皆無なので、参加された方はとても貴重な経験だったんじゃないでしょうか?

この四角柱が各塔婆です。私が訪れた4月下旬にも拝見できましたよ。
また御開帳の5日間には、去年の夏に子授け祈願した人のお礼参りが多かったと伺いました。御開帳に神秘的なものを感じてしまいます。
お話を伺ってから、境内でまだフラフラしていた私に住職が散華(さんげ)をくださいました。

中には、御開帳時の紅白の糸が1本ずつと、紙の観音様が入っていました。33年に一度の1/1000の906番907番の散華をいただきました!とても貴重なものです!!一つは知人に、もう一つは私の読書の栞として使わせていただきます!

このお参りは3月の5日間のみだったので、私も参拝したかったです・・・。17年後には中開帳があるので、身体健全で是非参拝したいです!

参拝を終えて

お参りを終えて住職のお話を伺って、帰宅の途につく時には気持ちがスッと軽くなるのがわかりました。お参りも、住職のお話もどちらもパワーがあると実感しています。
御祈祷はお一人お一人ごと到着順なので、時間予約はできません。私が訪れた翌週には会合があるとおっしゃっていました。住職もお忙しいので、御祈祷の際は一度確認の連絡をしてから参拝することをおすすめします。
自然豊かな場所なので、道沿いにコンビニ以外で食事をするところは見当たりません。お昼をはさむ時間帯なら食事を済ませてから訪れましょう。帰りは新東名の新静岡SAでお茶をしてもいいですね!

 

 

 

一児の母。医薬品販売に長く従事しており、医薬品に限らず美容と健康に関する情報を日々収集している。自身の経験も参考にし、妊活に関する情報も発信している。

2010年 医薬品登録販売者 資格取得

ミモザ製薬株式会社 管理登録販売者